NSXクラッチオーバーホール

2021年03月16日





宮崎HさんのNSX。

以前からクラッチが怪しくなってました。

クラッチオーバーホールと車検です。









リアの足回りはほぼ全てばらします。

ダンパーの液漏れも発見し、ついでにサスペンション一式

交換となりました。




ドライブシャフトはハブからは抜かなくて済むものの、

右のインタミディエイトシャフトがなかなかスムーズに

抜けてくれません。



ようやく抜けてくれたシャフト・・・。







クラッチとご対面。





パイロットベアリングもゴリゴリ言ってます。







NSXはツインプレート。

スプライン入りのセンター出しが必須です。





こちらはクランクリアシール。

やはり滲みが発生しておりました。







交換です。s2000やNSXは径が大きめなので

素直に入ってくれません・・・。











で、クラッチは純正ではなくOS技研さんのSTR。

純正はプル式ですが、STRはプッシュ式。

ダイヤフラムを押す方向が逆になるのでレリーズシリンダーも

専用のものになります。




こちらがそのレリーズシリンダー。



レリーズフォークとベアリング。















新しいフライホイールを取り付け、プレート、カバーの順で

組み、適正トルクで締め付けクラッチは完了。

そしてミッションを載せて行きます。






途中、コントロールアームなどのジョイントブーツも交換しました。







NSXももう30年選手。他のNSXでも劣化しているのを見かけます。




横を見ると黄色ビートが・・・。親子のよう。






クラッチ以外の気になる個所も気持ちよくなり

さあ、エンジン始動してテスト!

と行きたいところですが、何故かバッテリーが死んでいる・・・。




オーナーさん、新品バッテリーに交換してうちまで

乗って来られました。

入庫してルームランプ、消し忘れた??

しかし、作業中はアースは外すので・・・。

この突然死みたいな感じはオルタネーターかな・・・。




馴染みの電装屋さんに持ち込んで計測。

やはり犯人はオルタネーターでした。









赤〇部分のダイオードがパンクしてました。





基本、修理で対応したいところですが、部品を待っていると

結構時間が掛かりますので、今回はリビルト品となりました。








ロードテストも行い、クラッチ、オルタネーター共に問題なし。

滑っていたクラッチを一新して、本来のトルクをダイレクトに

体で感じます。たまりませんね。

オーナーさんは特に感じるんじゃないでしょうか。。




これで思い切ってNSX、楽しんでもらえると思います。

次はミーティングでお会いできるの楽しみにしてますね~。


  


Posted by narubob55 at 20:29Comments(2)NSX