NA6CEクランクシャフト
2020年06月12日
鹿児島M様よりお預かりしておりますNA6CEのVスぺ。
多数メンテナンスをご依頼頂いておりますが、少しエンジンのご紹介。
上の画像はクランクシャフト。
こちらのVスぺのクランクシャフトは初期型になり
右側の先端が細いタイプ。
これが初期型で、
これが後期型。今回はこれに交換させて頂きます。
初期型はウッドラフキーが入るキー溝が広がって
不具合が出るのが有名ですよね。
私も別の個体でこのキー溝が広がり始めているのに
遭遇したことがあります。
画像があったんですけどね~。探し出せませんでした・・・。
まあでも今まで初期型をバラしてきて、必ずしも広がっているとは
限らないようで、すぐに交換が必要となるケースは少なく。。
しかし、将来を考えると不安・・・。
なるべく交換を勧めてはいますが金額的に・・・。
クランクだけの交換では済まず、各プーリーや
オイルポンプまで一新となります。
こんな感じです。
でも、この新しく頼もしい後期型のクランクシャフトが
もし自分のエンジンに入っていたらと思うと、
安心感もあり誇らしくもありで嬉しくなりますね。
M様は交換で!と即答でした。
エンジンが組み上がったら、エアコン回りのメンテナンスで
NDのコンプレッサーをコンバートします。
またタイミングみてアップしたいと思います。
悩みのエアコン
2020年06月02日
この季節になって来ましたね~。
エアコン修理が多くなってきました。
毎年悩んでいる方が多いと感じる時期です。
画像は宮崎Oさんビートのエバポレーター。
一度も修理歴がないとのことで、コンプレッサー、
エバポ、エキパン、レシーバーは交換必須となりました。

コンプレッサーは、いつものこちら。
今回は撮影を忘れてしまったので、別の画像を使っております。
新ガス対応となっております。
コンプレッサーを取り付ける際に各ホースを外しますが、
高圧ホース側に違和感が・・・
オイルは通常透明ですが、これはグレーに・・・。
サイクル内に異物が回っているサインで、洗浄することになりました。
で、出てきた不純物がこちら。
数分後・・・。
レシーバーも新車時から交換していないようで
その乾燥剤が回っている模様。
Oリングもフルで交換です。
OさんのOリングはそこまで悪くありませんでしたが、
並行して修理しております鹿児島Yさんの方は
Oリングがズタズタでした・・・。
Yさんは5年ほど前にどちらかの業者さんで
リフレッシュ済みなんですが、現在は年に2回補充しないと
利かないレベルになってきたとのことで、今回
再リフレッシュ。ただやみくもに交換は嫌でしたので
蛍光剤を入れて各部を点検。
しかしコンプレッサーや各配管などすぐに確認できる
個所からは激しい漏れは見つからず、
ただ、コンプレッサーに繋がるディスチャージホースや一部の配管
つなぎ目からの若干の漏れははっきり出てました。
で、期待していた室内のエバポレーター。
漏れが見つからず・・・。
ん~・・・。さすがにリフレッシュ済みということで
大きな漏れは確認されませんでした。
とりあえず、費用が掛かるエバポレーター、エキパン、コンプレッサーは
大好きな洗浄でキレイにしてから再利用することに。
で、Oリングも勿論フルで交換。
ディチャージホース以外もフロアの高圧側配管
のOリングもかなり悪くなってました。
どうもあちこちのOリングが原因のよう。
前回のリフレッシュでは交換していなかったでしょうね~。
こちらはエバポのケースやバンド。
ケースは汚れが溜まり、バンドはスポンジがカステラみたいに
なってます。それぞれ洗浄してスポンジは新しいものに。。
両車両ともに無臭の涼しい風が勢いよく出て来ました!
やっぱこれだ~って感じです。
なんだかんだ言ってもエアコン最高ですね。
ではでは。